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20081008

読者からの質問-三相電源の並列接続-

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読者からの質問です.

【20081007】質問

三相電源の並列運転をイメージするために、VOLT/FREQ/PHASE ROTATIONがずれると困るということを理解するために、A相のみ取り出し、 二つの電源を並列運転するとします。このときA/B相に例えば60°の位相差がある場合、二つの電源を並列にすると波形はどうなるで しょう。オシロのADD FUNCTIONを使うと波形の平均値を示すようですが、計算で示すことが出来ません。単純にSINθ+SIN(θ+60°) としてもおかしな結果になります。単純化してキルヒホッフの法則で説明できないかと思いまして。


三相電源の並列接続というと下図のようなイメージでしょうか?一般に電圧源と電圧源の並列接続はしませんので,もし質問と食い違って いるようでしたら再度連絡ください.

注) 現実的には結線しない系です

上系の結線にあたって,次式が必須条件です.

  B = B'
  C = C'

さらに,A ≠ A'であれば,swをオンにしてはいけない系です. 上式の条件とすれば両三相電源の中点の電位も等しいので,電圧計Vの示す電位差は次式の通りです.

  V = A - A'

仮にAおよびA'が次式で与えられる場合

  A = Vpk sin ωt
  A'= Vpk sin (ωt+2π×60/360)

  Vpk = 141[V]
  ω = 2π×50[rad/s]

電圧計Vの示す電位差は次の通りです.

グラフはこちらのツールで描くことができますのでご利用ください.
代入式はこちら y=141*sin(2*PI*50*x)-141*sin(2*PI*50*x+2*PI*60/360)
xの範囲は -0.02から0.02の設定です.




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