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20090704

電流実行値と電流平均値の関係

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読者からの質問です.

【20090615】質問

電流実行値と電流平均値の関係は



実効値を一言で解説すると,1[Ω]の抵抗に電流を流した際の損失電力の一定時間T[s]内の平均値の平方根です.抵抗負荷への電力供給 への換算を容易に求めるためのパラメータです.数式で示せば

  

です.実効値の詳細については,こちらを参照ください.





電流平均値の場合は,単純に一定時間T[s]内の平均値です.

  

コンデンサやバッテリー等の負荷に対して与える電荷量を求める場合などに用いられます.この平均値の場合は,プラス・マイナスで 交番するような交流を扱う場合には,0[A]になる場合もあります.





ご質問では,実効電流と平均電流の関係を代数式を使って両者を結びつけることを希望しておられるのかなと推測しますが,そのような 方法はないと思います.いずれの場合も瞬時値 i(t) から求める以外に方法は無いと思います.

ただし,電流方向が正あるいは負の一定方向のみで,波形が定型(例えば,半波正弦波や矩形波など)であれば,比によって換算することも 可能です.




[記事URL] http://okawa-denshi.jp/blog/?th=2009070400
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