OKAWA Electric Design
Engineering Tool Information Blog
20090520

Twin-T Nocthフィルタの変更に関して

  1.  前の記事
  2. 次の記事 
Twin-T Nocthフィルタについてご意見をいただきました.

Vin(s)→ →Vout(s)

リジェクト中心周波数を与え,R1〜R3,C1〜C3を算出するツールで,これらのパラメータの算出値が甘く,結果的にフィルタ回路の リジェクト中心周波数が目標に近いものの真値にならないというものです.特に,C1〜C3をあらかじめ設定しておいた場合に,顕著だったもの と思います.

この記事が掲載の時点で,ツインティー・ノッチ・フィルタ(日本語版) およびTwin-T Nocth filter(英語版)は,不具合の修正を実施済みです. なお,R1〜R3,C1〜C3を与え,リジェクト中心周波数等を求めてフィルタ伝達関数のシミュレーション等のツールには変更ありません. ご意見・ご質問を寄せていただいた方々に感謝しております.






上記変更に加えて,ツールに算出している極および零点に関して表記を変更しました.これまで,周波数単位[Hz]にて算出していたものを, 一般的に利用される s平面上における値として表示するように変更しました.また,これとあわせてグラフも掲載するように改善しています.

Twin-Tツールに限らず,現在フィルタ・ツールでは,極,零点の周波数単位[Hz]表記と,s平面上のプロット表記が混在しています. いずれも間違っている訳ではないのですが,極,零点の算出値を利用される場合には,表示される単位(Hzなど)に注意して値を ご利用ください.




[記事URL] http://okawa-denshi.jp/blog/?th=2009052000
カテゴリー:バグ情報・訂正(7)