20080310
Twin-T Nocthフィルタツールの公開
このフィルタは,T型のLPFとHPFの出力を信号合成しています.LPFの位相遅れとHPF位相進みによって相対的に180degの位相差をつくりだすことによって互いに相殺しノッチ特性をつくっています. 伝達関数においては,零点を設置していてCRの定数設定によっては理論上リジェクト周波数において-∞dBを実現できる(芸術的な?)フィルタです.
伝達関数は3次系で,3pole,3zeroを持ちます(伝達関数はこちら参照). 3zero伝達関数の分子だけを抽出すると,一般式でas3+bs2+cs+dです. このての伝達関数で零点を実現するためには,(s=jωとして)
虚軸,実軸でそれぞれ0となる条件を求めます.よって
-jaω2+jc=0
-bω2+d=0
となります.そこでこの考え方に沿って,Twin-Tにあてはめたものが,Twin-Tツールのページにも掲載している次に示す条件となります.
[記事URL] http://okawa-denshi.jp/blog/?th=2008031000
カテゴリー:フィルタ(20)
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