RLC回路の過渡2
式2-1-26 |
式2-1-26は図2-1-6のRLC回路における過渡電流です.先に式2-1-6の逆ラプラス変換をラプラス変換表(表2-1-3)の4(下表)を用いて解きましたが,別解があるのでそれを示します.
ラプラス変換表(表2-1-3)の7に適合させて変換します.
No | f(t) | F(s) |
4 | eat | |
7 | ebtsin at |
表2-1-3抜粋
式2-1-26の分母を(s-b)2+a2の形をつくります.すると
式2-1-37 |
これをラプラス逆変換すると
式2-1-38 |
と求めることができましたが,先に部分分数によって求めた式2-1-35とはちょっと異なる形に見えます.しかし,数学ですので解く方法が違っても解は等しくなることが必須ですので数学的に式2-1-38と式2-1-35が等しいことを解説します.
式2-1-38についての解説
式2-1-38のsinについて複素数に展開していきます.e±jθ=cosθ±jsinθより
これを式2-1-38に代入して
よって
式2-1-39 |