ラプラス変換表
ラプラス変換の対応表を次に示します.この対応表に従って変換する場合は,積分計算が不要です.ラプラス変換をする場合,このような表に対応させて変換するのが一般的です.
(1) 具体的な時間関数とラプラス変換の対応
No | f(t) | F(s) |
1 | 1 | |
2 | t | |
3 | tn | |
4 | eat | |
5 | sin at | |
6 | cos at | |
7 | ebt sin at | |
8 | ebt cos at | |
9 | sinh at | |
10 | cosh at | |
11 | t eat | |
12 | t sin at | |
13 | t cos at | |
14 | ||
15 | 1 | |
16 | tx |
表2-1-3 ラプラス変換表
(2) 一般時間関数とラプラス変換の対応
No | 時間関数 | F(s) |
1 | a f(t) + b g(t) | a F(s) + b G(s) |
2 | f(at) | |
3 | eat f(t) | F(s-a) |
4 | e-saF(s) | |
5 | f'(t) | sF(s)-f(0) |
6 | f''(t) | s2F(s)-sf(0)-f'(0) |
7 | f(n)(t) | snF(s) - sn-1f(0) - sn-2f'(0) - ・・・sf(n-2)(0) - f(n-1)(0) |
8 | ||
9 | ||
10 | ||
11 | ||
12 | F(s)G(s) | |
13 | -tf(t) | F'(s) |
14 | (-t)nf(t) | F(n)(s) |
15 |
△2008/11/11 読者からのご指摘で(2)-1を誤記訂正しました.ご指摘ありがとうございます
表2-1-4 一般関数のラプラス変換表
【質問】2008/02/04
(1)(表2-1-3)の7の符号が+、−入れ替わった場合どのようになるのですか?
【回答】2008/02/04
表中の7項に限りませんが,a および bは実数(複素数でない連続した数)です.実数は,正も負もとり得るので,それぞれ負の値(変数)を代入(例:a= -α,b= -β)してみてください.
【追加】2008/02/08
ご質問に関して,たとえばのラプラス逆変換といった意味合いと推測すると...
一般的な2次系以上のラプラス逆変換は,s の関数を部分分数分解して,表2-1-3の4項に該当させる形にして逆変換します.具体例としては2次系であればこちらを参照してください.また,高次であればこちらを参照してください.
【質問】2009/05/30
√t のラプラス変換はどうなるのでしょう?
【回答】2008/06/08
回答はこちらに掲載しました.これに関連してラプラス変換表(1)の16を追加しました.