OKAWA Electric Design

電界3

つぎに,平面状電荷のつくる電界の大きさを求めます.面電荷を構成する各電荷がつくる電気力線の本数は変化しないので電気力線は電荷面を境に上下に二分することになります.そのため面電荷のつくる電気力線の本数は片面あたり各電荷による電気力線の総本数の½ となります.

平面電荷の電荷量は単位面積あたりの電荷すなわち電荷密度σ[C/m2] を使用します.そこで先に電界の大きさE を単位面積あたりの電気力線の本数と定義しましたので,電界E は式1-1-4 より式1-1-7 が導けます.

つぎに2枚の平行電荷平面(電極板)のつくる電界について考えます.2枚の極板にはそれぞれ正電荷と負電荷が同じ電荷密度± σ[C/m2] で帯電しているものとします.平行極板がつくる電界は各極板がつくる電界ベクトルの和になります.そのため合成された電界は図1-1-7 のようになります.

それぞれの極板の電気力線を足し合わせると,極板間の電気力線は2倍の本数になるため電界の強さも2倍になります.また,極板の外側の電界は方向が逆なので相殺しほとんどなくなります.極板間の電界の大きさは式1-1-8のようになります.



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