OKAWA Electric Design

電荷

物体の帯びている電気を電荷とよびます.電荷には正電荷と負電荷の2種類があります.正と負の異種電荷間には引力が働き,正と正または負と負といった同種電荷間には斥力(反発力)が働く特徴があります.そのような電荷に働く力を電気力またはクーロン力といいます.

電荷の大きさを電気量といいます.電気量(電荷)の単位はクーロン[C] を使用します.図1-1-2 は電気力による斥力と引力を図示しています.2つの点電荷Q1,Q2 に働く力をF とすると式1-1-2 に示す関係があります.電気力は電荷間距離r の2乗に反比例し電荷の大きさに比例する特徴があります.


電荷同士が結合されると結合電荷の電気量はそれぞれの電気量が加算されます.たとえば3[C] と2[C] の正電荷が結合すると5[C] の電気量になります.また,1[C] の正電荷と-1[C] 負電荷が結合すると電気的に中和され0[C] となります.このように電気的に中性である(0[C])の物質は,正と負の電気量を等しくもつ状態と考えます.